第12話 ゲームの終わり

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遮られた言葉の内容に私の全てがぴたりと静止した。 耳からの情報に疑いしか抱けず俯いていた顔を上げた。 そこにあった真剣な瞳 恐れていた事態が現実になる その瞳はあまりに強い力を秘めていて もう、目を反らすことは出来なくなってしまった 「…………………………したかったよ。 だけど賭けをしてる俺じゃダメだと思ったんだ。こんな俺じゃダメだって。 ちゃんと賭けを白紙に戻してから、それからだって思った。だから思いとどまった。」 “それからだって思った?” ……………………“だから”
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