三角関係

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『美夏、部活はじまるから起きなよっ先行ってるからね』 そう言ってななは自分の鞄を手に、部室へ向かった。 あの時は悪いことしたなぁ、、 美夏はしみじみ思う。 それもつい最近の出来事だから 少し関と顔を合わすのが気まずい。 葉を一枚残さず裸になった木々を 窓から眺めながら美夏はぼーっとしていた。 『てぃッッ!』 『いったぁ、、』 ぼーっとしていた美夏の背中を後ろから叩いたのは 同じクラスの安藤沙希。 彼女は関と同じ陸上部で 関と仲がいい。 美夏はときどき仲の良い2人を見ながら 羨ましいと思うことがあった。 『いたたた、、沙希、どうしたの?』 叩かれた背中をさすりながら美夏はたずねた。 『どうしたの?は、こっちの台詞!』 沙希は勢い良く言った。 美夏は驚いた顔をしている。 『美夏、ずっとぼーっとしてたよ?もしかして、、恋の病かな??笑』 嬉しそうに沙希が言うと美夏は勢い良く椅子から立ち上がった。 ガタッと椅子が音をたてる。 『そんなんじゃないよ!さ、沙希こそ好きな人できたの?』 何か言い返さないとばれる、と美夏はパニックになっていた。 そのときやっと見つけた言葉、 『沙希こそ好きな人できたの?』 この発言を美夏は後悔することになる。 、
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