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冬の放課後の教室に
沙希の言葉が響き渡った。
美夏は沙希が何を言っているのか理解できなかった。
頭が真っ白になる。
少しの沈黙が続いた。
沈黙を先に破ったのは沙希だった。
『美夏、、、?』
心配そうに沙希は話しかける。
美夏はハッとなり必死に言葉を探した。
『そ、そうなんだ!関優しいもんね!同じ部活だし、いい感じだし!応援してるよ!』
美夏は息継ぎも忘れて必死に話した。
『ありがとう』
沙希は小さく微笑んだ。
『ごめん!部活遅れちゃうよ;;じゃあまたね!頑張れ!』
美夏は沙希に発言する暇も与えず、部室へ走り出した。
『ちょ、ま』
沙希は『待って』と言いかけたが美夏は急いで行ってしまった。
『美夏、、でも関には好きな人がいるんだよ』
沙希は小さく呟いた。
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