第1話~その3~:竜海

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  もう9月だというのに、その日は暑くて、どうしようもなくイライラしてた。 登校はしたものの、やっぱり帰ってしまおうか…と考えながら、裏庭の木陰でごろごろしていた。 …蝉がうるせぇ… 仰向けに寝転んで、目を閉じていたら、突然、額に冷たい感触がして、驚いて飛び起きる。 「ひゃっ!」 「あ!?」 と、そこには見知らぬ人影。 「あ、その、ごめんなさいっ」 .
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