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「なに?なんか憂鬱入ってない?」
「うーるーせー。ほっとけ」
「どうせさぼるなら、なんで1限から来てんの?
てゆーか、最近は割りと、ちゃんと朝から来てるよね」
相変わらずのマイペースぶりで、志紀は俺の横に腰を下ろす。
「おめーが1人でサボりっつー方が珍しいだろ」
「ん?いやー、はは。こないだ仲良くした女の子がね、怖~いセンパイの彼女だったらしくて。
教室の前で待ち伏せされてたから逃げてきちゃった」
そう言って、志紀はへらへらと笑う。
何度も似たような目にあっているというのに、本当にこりない奴だ。
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