第1話~その1~:竜海

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  毎度のことに、いちいち突っ込むのもアホらしい。 「で~、竜はどうして、朝からこんなとこにいるのかな?」 ヘラッとした志紀の顔が、なんつーか無性にイラッとする。 「…一発、殴っていいか」 「え~!?なんで!?ヤだよ!」  ピィーーッ! その時、フェンスの下から笛の音が響いた。 下のグラウンドでは、体育の授業が行われている。 ……あ…… その生徒達の中、遠目にも関わらず、目に飛び込んでくる人影。 .
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