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エレベーターに乗り込むと俺は全員に降りる階を確認すると全員同じ5階だったのでそのまま話をすることにした。
「俺は501号室だが、お前達は?」
「あっ、私は503号室ですね」
「藤と~同じ部屋だよ~」
「俺は507号室っす……昶さんの部屋から遠い…」
「俺が居る時なら遊びに来て良いからそんなに落ち込むな…猛」
「うぅ、同じ部屋の奴が誰なのか気になるっす」
「敵対チームの人間だったら困りますね…」
「それはないでしょ~。多分だけどね~?」
そんな話をしていると5階に着いたので全員降り、荷物の整理が終わったらロビーに集合ということで別れた。
俺は自室である501号室に入ると届けられている段ボール箱からNPCを取り出し机の上に置く。
全部屋にインターネット用の工事がされている為に簡単に接続準備が出来たので、他の箱を開けて衣服などを備え付けのクローゼットに仕舞うと軽く身体を伸ばす。
「後で依頼のチェックをしないとな…」
ボソリと独り言を呟くもそろそろロビーに行こうと中学の時に使っていた通学鞄を持ち部屋を出ると、扉の脇にしゃがみ込んでいる猛が視界に入り俺は軽く頭を小突いてやる。
すると、勢いよく立ち上がり満面の笑みを浮かべる猛を可愛いと思いつつ、そのまま一緒にロビーに向かうともう既に菖蒲と遼は鞄を持って立っていた。
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