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3月11日(日)
あの日自転車の外出から帰ってきた途端にフラフラして、
長い目眩がおかしくて、ハンガーを見れば揺れていた。
テレビを付ければ揺れる映像、津波警報の文字。
普段と変わらない上の子を抱き締めて、映画を見ている様にその映像を見ていた。
もう少し帰るのが遅かったら交通事故にあっていたかもしれない。
そう思いながら、他人事の心地で眺めるしか出来なかった。
数日後の激しい縦揺れに、東海方面もああなるんだろうかと、子供を強く抱き締めた。
小学1年生の時に体験した阪神大震災の時は、寝ていたし父も母も守ってくれた。
今は私が守る番。
小さなこの手を守れるだろうかと、
強く不安を覚えた日。
あれから1年。
新たな命が隣には増えた。
でも私は子供たちを守り抜くよ。
次はきっとこの地だろうけど、
きっと守るよ。
頑張って
安っぽい言葉しか掛けられないけど、頑張ってほしい。
ご冥福をお祈りします
どうか生きている人たちを見守っていてください。
人はみな、生きていく。
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