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「あ、やべ、遅刻」
俺は寝ぼけ眼で布団にもぐりこんだまま、携帯を見てそんなことをつぶやいていた。
部屋は、ドアを上から見て、下よりの左にあると考えると、正面に布団、ドアのすぐ左に本棚、ドアから見て左側にタンス、その他には制服と鞄が床に放り投げられている。
汚ないわけではないが、決して綺麗ではない。
ちなみに、携帯に表示されている時刻は6時30くらいになっている。
どう考えても余裕である。
今の発言は、この男が適当に発した台詞なので、遅刻寸前などでは絶対にない。
「うーっし」
俺は遅刻寸前とは思えない余裕の動きで布団から起き上がる。
そのままフラーっと部屋を出る。
部屋を見ると、そこは居間になっていて、真ん中にテーブル、そして側面を囲むようにテレビ、ソファ、ストーブと配置されている。
俺はその脇をすり抜け、キッチンへ向かう。
これ以上は見てもしょうもないことなので省略する。
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