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俺は一人で通学路を歩いていた。
携帯に映っている時刻は朝の7時あたり、
登校するにはどう考えても早い時間帯だが、家にいてもやることがないので早く家を出た次第だ、
それに、家なんかより学校の方が面白い事が多い。
とにかくユニークだ、連中の頭は、
そして、こうしている今もその連中の一人を迎えに行っているのだし、真っ赤な嘘だが、
そうしていると、前方に長い黒髪の持ち主が見える、
自分の学校の制服を着ていることから、同じ学校の生徒であることが伺える。
それに、あの艶やかな黒髪は、真田がマークしていた美女の一人だった気がする。
彼女は確か、真田調べではファンクラブができるレベルの美女なのだそうだ、
そんな美女なのだ、間違いなく声を掛けたら面倒な事になるだろう、ここは素通りする。
「おはよう、確か名前は。野村さんだっけ?」
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