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担任が話し終えると生徒たちは揃って起立し今学期最後の礼をした。
優希は担任が教室を出たのを確認するとすぐさま教卓まで走り話し始めた。
「おほんっ。皆、今日で一学期は終了です。お疲れ!」
優希がクラスに向かって言うと、あちらこちらから歓声が聞こえてきた。
このクラスは始めのうちは皆が相手を牽制しあい成績のためだけに学校に来ている連中の集まりだったが、
優希の呼び掛けにより、6月の文化祭辺りからクラスの雰囲気が和み、今では誰もが過ごしやすいクラスになった。
「皆、一学期が終わって速攻で俺が教卓に上がったと言うことは?はい、麻耶。」
すると、優希に指名された麻耶はすぐに分かりきったような表情で答えた。
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