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いってぇ。ここ、どこだ? とりあえず遠い森しか考えなかったからなぁ。 「いててて。あれ?どこ。ここ。」 「良かった。気付いた?いつもありがとうね。これからは俺が君を助ける番だ。とりあえず、名前を聞かせてくれる?」 「  」 え? 「ない。私、名前ない。奴隷番号2780。」 「両親に名前は付けてもらえなかったの?」 「うん。私、出来損ない。だから、7歳まで育てられて国に渡された。」 ・・・・ちょっと。 どこまで腐ってんだよ。 この国は。 「でも、名前がないと呼びにくいな。なんて呼んで欲しい?」 「んー。私、ネコが好き。だからミャオ。」 「え?!いいのそれで。」 「うん。私、ミャオ。よろしく。ケイン。」
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