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それからも自己紹介は進み、アイツの番になった。
「次の奴……鳴神は休みか?仕方ないな、じゃあ次の奴」
今度はつっかえる事なく進み、自己紹介が終わった。
そして、
ガラッ
教室の後ろ側のドアが開き、二人の男子生徒が入ってきた。
◇◇◇蓮side
「ひーかりーもーかーげーもーまーだーとーおーくーてー」
俺は今マイブームなアニソンを歌いながら教室を目指し廊下を歩いている。
えるたそ可愛いよね。
「ん?」
歩いていると男子トイレの前で白目を剥き、口をあんぐりと開けた見るからに馬鹿そうな奴がいた。
いや、きっと馬鹿なんだろう。
そうに違いない。
「誰が馬鹿じゃい!!」
「……え?」
……心を読まれた……だと……!?
「いや口からだだ漏れだからな!?」
「なん……だと……!?」
「お前あんだけベラベラ喋ってて自覚無かったの!?」
「あったら驚かねぇよ」
やべぇコイツ、面白い。そして、やっぱり馬鹿なのか。
「お前喧嘩売ってんの!?」
喧嘩を売る?俺が?お前に?
はっ!馬鹿言っちゃいけねぇよ。
俺はなぁ、
「ただ貴様をイジって楽しんでいるだけだ」
「余計に質悪い!!」
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