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委員会の教室。
委員会が始まるまで、まだちょっと時間があるため、教室の中はがやがやしていた。
あ。
夏目先輩、来てる。
先輩の隣の机が空いていたから、思いきってあたしはそこに筆記用具を置いた。
「せ、先輩、こんにちは。」
やっぱりドキドキするよ。
「あっ、菜乃香ちゃん。こんにちは。」
優しい笑顔にキューって心臓が締め付けられた。
わ…。やっぱりあたし、先輩のこと好きだなあ。
「あ、あの!委員会終わったら、ちょっと話したいことがあるんですけど、じ、時間大丈夫ですか?」
言っちゃった。
告白したわけじゃないのに、もう告白し終えたみたいに顔が熱くなった。
先輩は、一瞬きょとんとした表情を見せたけど、
「いいよ。」
って、微笑んだ。
や、やったあ!
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