魔界へ行こう

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そうでした! 家からそのままの格好で来ちゃったから… おまけに、髪も下ろしてる。 ポニーテールじゃない。 寝起きみたいでイヤ! すると。 「菜乃香、こっちに来い。」 ライがマントを取った。 近寄ると、ライはマントであたしの体を包んだ。 なに? 「じっとしていろ。」 ライは右手をあたしの体の前にかざした。 次の瞬間、ポンッという音がして、あたしを包んだマントから白い煙が上がった。 !? 「魔界の魔女の服だ。」 そう言ってライはあたしからマントを解いた。 え…!うそ。 かわいい! パジャマは、あっという間に半袖の黒いワンピースに変わっていた。 ミニスカートは腰のところからふんわりと膨らんでいる。 首のところが大きく開いていて、レースが付いていた。 ちょっぴりゴスロリっぽいけど、すごくかわいい! 「ライありがとう!」 すると、ライは真剣な表情で口を開いた。 「お前が人間であるということはまだ秘密だ。人間だとばれたら街が騒ぎになるからな。それから、モンスターにばれたら食われるから気をつけろ。」 えええええええええ!! 「な、なにそれ!怖っ!」 「まあ、それを身につけておけば大丈夫だ。」 ライはあたしの左手首に付けられたブレスレットを指差した。
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