魔界へ行こう

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「ごめんね、さっきの猫、僕が変身した姿だったんだ。」 え、え、ええええ! うそでしょ? でも、エメラルドグリーンの瞳は、さっきの銀猫の目の色と同じだった。 姿を変えることができるということは、この人まさか… 「ヴァンパイア!?」 「当たり。」 男性はまたにっこりと微笑んだ。 でもどうしてブレスレットを… 「ねえ、1つ教えてくれる?このブレスレット、なぜ君が持っていたのかな?」 え… 「そして、なぜ人間の君がここにいるのか。」 「そ、それは…」 男性はじりじりと迫ってくる。 「ねえ、どうして?」 エメラルドグリーンの瞳が妖しく光った。 その不気味さに、あたしは黙り込む。 「…言わないのなら、首に牙を突き刺すよ?君の血、とっても甘い匂いがするからね。」 あ… エメラルドグリーンはいつの間にか金色に変化していた。 怖い… ライ、何してるの? 早く助けに来てよ。 あたしが目を閉じた瞬間。 ビュッ!! 風を切る音がした。 「チッ。」 男性は舌打ちをして後ろに飛び退いた。
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