1190人が本棚に入れています
本棚に追加
/228ページ
「うん、ほんと。」
そう言って先輩は目を細めて微笑んだ。
神様ありがとう。
ということは、先輩も、あたしのこと…
「あの、先輩もあたしのこと…す」
「じゃあ記念に、今、やっとく?」
はい?
先輩が自分のネクタイに手をかけ、緩めた。
その慣れた手つきに、あたしの心臓がドクンと脈打った。
「あの、せんぱ…」
「雅人って呼んで。」
夢であってほしい。
最初のコメントを投稿しよう!