父上様とご対面!?

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「ライ。見損なったぞ。」 王様の椅子の周りで、小さな風が巻き起こる。 「人間を魔界に連れてきた上に、その人間を妃にすることを認めろ…だと?」 風はライとあたしの方にも吹いてきて、ライのマントとあたしの髪の毛を揺らした。 不穏な空気。 「最近、お前が人間界に頻繁に降りていたから何かと思えば…」 風が強くなる。 なんだかとっても嫌な予感… ゴゴゴゴという音を立てて、部屋の床が揺れ始めた。 「あなた、落ち着いて。」 女王様が小さく声をかける。 だけど、無駄だった。 「こんなことが…、こんなことが許されるとでも思っているのか!!!」 王様の怒りが頂点に達した瞬間、風は渦を巻いた。 部屋のシャンデリアの明かりが一瞬にして消えた。 ものすごく強い風。 あたしは後ろに飛ばされそうになって、ライのマントにしがみついた。 いやああああ! 怖いよおおお!!! 階段の下にある大きな花瓶がパリンッと割れた。その割れた破片が渦を巻く風に吸いとられる。 天井のシャンデリアもぐわんぐわん揺れていた。 ちょっとライ!! どうするのよー!! ライの顔を見上げると、なんと、この状況を楽しむかのように微笑んでいた。 なっ… あんた何笑ってるわけ!?
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