幼なじみの小悪魔ちゃん

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「ライ君、おかわりは?」 「結構だ。すまない、ご馳走になってしまったな。旨かった。」 「あらそう?遠慮しなくていいのよ。」 あたしはママとライの会話を呆然と聞いていた。 「でも良かったわねぇ菜乃香。一緒に登校なんて。ライ君、菜乃香のことよろしくお願いしますね!」 「任せておけ。」 絶対おかしいでしょおおお!? てゆーか、2人とも、いつからそんな仲良くなったわけ!? 朝から頭が痛い。 神様助けて下さい。 あたしはふらふらになりながら朝ごはんを食べた。 ………… 「いってらっしゃい。」 ママは玄関まで来て、にこにこと嬉しそうにあたしたちを見送った。 「ライ君、またいつでもいらっしゃいね。」 「ああ。」 何が「ああ」よ! あたしの寿命、ここ最近できっと何年も縮まってる! あたしは大きくため息をついた。
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