出会いは突然に

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”なんか、先輩って特定の人と付き合わない性格みたいなのよ“ みーちゃんの言葉が頭の中を駆け巡る。 みーちゃん。 あたしは馬鹿です。 「菜乃香ちゃん。」 先輩の顔が近づいてきたかと思うと、首筋にキスをされた。 ゾクリ、と全身が震えた。 気持ち悪い。 先輩があたしのワイシャツのボタンに手をかける。 先輩を好きだという気持ちは、いつの間にか「恐怖」に変わっていた。 体が金縛りにあったみたいに動かない。 先輩はあたしを好きなわけじゃなかった。 女の子なら誰でもいいんだ。 1つ1つ、ボタンが外されていく。 誰とでもセックスするの? 好きでもない人とするの? もし、赤ちゃんできちゃったらどうするの? 赤ちゃん、できちゃったら… 捨てるの? 捨て……… ”こんな子、生まれて来なければよかったわ“ いや…!!
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