幼なじみの小悪魔ちゃん

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あたしは足音を立てないよう気を付けながら、ベッドにそっと近寄った。 ライは、すやすやと気持ち良さそうに眠っていた。 思わず、ライの寝顔に釘付けになる。 いつ見ても綺麗な肌。 長い睫毛。 整った輪郭。 ずるい。 ライはすぐ、あたしをドキドキさせる。 そうやっていつもあたしを惹き付ける。 ほんとずるい。 そんなことを考えていたら… 「何見てる。菜乃香。」 ライが目を閉じたまま口だけを開いた。 ひいっ!! 「お、起きてたの!?」 あたしがベッドから離れようとした瞬間、ライはあたしの手首を掴んだ。 そのまま強い力で引っ張られて、あたしはベッドの上に押し倒された。 ちょ… 今度はあたしが仰向けになってしまった。ライはあたしの両手首を押さえつけて上から見下ろす。 「お前が側にいることくらい、匂いでわかる。」 そう言って意地悪く微笑むライは、悔しいくらいにかっこよかった。
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