1191人が本棚に入れています
本棚に追加
なんなのよ、この体勢。
ライの変態!エッチ!
「てゆーか、ライ!ほらここ、見てよ!ライが血を吸ったときに付いたの。今日みーちゃんに散々からかわれたんだからねー!」
苦し紛れに、あたしはキスマークの付いた右側の首筋をライに見せつけた。
それを見たライは「へえ」と目を丸くした。
だけど。
「じゃあ、左側にも付けてやろうか?」
深紅の瞳がギラリと光って。
逆効果!!
「ちょ…やめてよ!」
「なんだ。もっと跡つけてほしいから見せてきたんじゃないのか?」
「そ、そんなわけないでしょ!」
慌てるあたしを見て、ライはくすくすと笑ってる。
「意地を張るな。今度はもっと強く吸ってやる。一生消えないくらいにな。」
ライの整った顔が近づく。
わ、わ、わあああ!
あんた、昨日吸ったばっかりでしょー!?
あたしは咄嗟に目を閉じた。
ところが。
ライはぴたりと動きを止めて、あたしの隣にバサッと寝そべった。
…?
「今は眠いから吸血する気分ではない。」
な、なんなのよ!
あたしはライの気まぐれにいつも振り回される。
最初のコメントを投稿しよう!