幼なじみの小悪魔ちゃん

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「眠い…」 ライはそう呟いて目をこする。 ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、さっきの続きをしてほしいと思ってしまうあたし。 あたしは隣に寝そべるライの方に体を向けて。 「ねぇ、ライ。寝ちゃうの?」 わー、あたし何言ってるんだろう。これじゃ、もっとかまってほしいのバレバレ… ライはそんなあたしの顔を見つめてきて。 「なんだ、かまってほしいのか。」 やっぱりバレちゃいましたッ…。 「しょうがない奴だな。」 そう言って、ライは優しく微笑んだ。 その笑顔に、あたしの心臓がきゅーっと締め付けられる。 ライの唇が近づく。 わ…キス… あたしが目を閉じた瞬間。 ライは再び動きを止めた。 そして。 あたしの部屋全体に響き渡る声で言い放った。 「アクア。盗み見とはいい度胸だな。お前がそこにいるのはわかっている。姿を見せろ。」 え…? アクア…?
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