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すると、突然、甲高いかわいらしい叫び声が聞こえた。
「いやあん!ライってば、気づいてたのぉ!?」
その声と同時に何者かが、ものすごい勢いでライに抱きついてきた。
なななななにごとー!?
あたしはその反動で、危うくベッドから転がり落ちそうになる。
ライに抱きついた者の正体。
金色の髪。
ビキニみたいな露出度の高いセクシーな服装。
そんな過激な格好にも劣らないナイスバディな美女。
こ、この子、誰ですか!?
「アクア、離れろ。」
「やだぁ!離れたくないぃ!ライ~好き~!んちゅー…」
美女は唇を突きだしてライに迫る。
いきなりの見ず知らずの美女の登場に、あたしは目を疑った。
「離れろ。」
ライは片手で素早くその子を払い除けると、ベッドから軽やかに降りた。
「あん!ライのバカぁ!」
「アクアお前、朝、俺と菜乃香が学校に行くときも姿消して近くにいただろ。俺が気がつかないとでも思ったか?」
「うそー!なんでわかっちゃったのぉ?さすがライね!」
あ、あのー…
お取り込み中失礼なのですが…
「あ、あなた、どちら様?」
あたしはベッドの上に座ったまま、金髪美女に問いかけた。
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