幼なじみの小悪魔ちゃん

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また1つ、「好き」が積もる。 ライが好き。 「余計な心配をするな。」 って、大きな手があたしの頭を撫でた。 ねぇ、ライは、あたしのこと好き? あたしはライを見つめる。 ライもあたしを見つめる。 ………… しばしの沈黙。 と、そのとき。 「ただいまー!」 1階から声がした。 ママだ! 買い物から帰ってきたらしい。 「菜乃香の母上だな。よし、出迎えよう。」 なぜそうなる! ライは平然と部屋を出ていこうとする。 ちょ、待ちなさいよ! ―――…… リビング。 「ママ、おかえり。」 「ただいま…って、あら!ライ君、来てたのね~!いらっしゃい!」 ママはあたしの隣にいるライを見て、早速満面の笑みを浮かべた。 はあ… 結局こうなるのね…
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