幼なじみの小悪魔ちゃん

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イメージ通りと言えばイメージ通りだけど。 それにしても強い。 ライはビールに飽きたらず、今現在は、テキーラをロックで飲んでいる。 なぜママがテキーラを所持していたのかは、今はつっこまないでおこう。 それにしてもライってば、けろっとした顔で「これも酒なのか?」と呟いている。 魔界のお酒っていったいどれだけ強いんだろう… あたしは青ざめた。 一方ママは、ビール2杯ほどで、すっかり酔っぱらってしまっていた。 もう! だからあたし、やめときなって言ったのに! 「にゃ乃香~!もっと持ってきてぇ~ヒック…」 ママ、顔真っ赤。 「もうだめだよ!ほら、しっかりして!」 「うーん…ライく~ん…イケメン…」 普段しっかり者のママだけど、お酒が入るとこんな感じになってしまう。 「ははは、面白いな、菜乃香の母上は。」 って、笑ってる場合じゃないッ。 ママはグラスを持ったままテーブルに突っ伏して眠ってしまった。 しょうがないなあ。 弱いのに一気に飲むからこうなるんだよ~。 「それにしても、ライ、お酒強いねえ。」 「そうか?人間界の酒が弱すぎるんだろ。普通の飲料水と変わらないぞ、これ。」 ええぇ…!?
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