幼なじみの小悪魔ちゃん

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その頃、魔界では――… ――ブラスト家の城―― 赤い絨毯で覆われた大広間。 ブラック水晶には、人間界の様子が映し出されていた。 「ライったら、とても楽しそうにしていましたね。ねえ、あなた。」 女王様はブラック水晶を見つめながら、銀色に輝く髪を揺らして優しく微笑んだ。 「何を言うか。私は許したわけではないぞ!人間の小娘などにうつつを抜かしおって…」 王様は眉間にしわを寄せ、固く拳を握った。 そんな王様を見て、女王様はまた優しい笑顔を見せるのだった。
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