気持ち

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しかし。 結局、ライは酔っぱらった。 ほらね、だからあたし言ったじゃん。 ママもビール3杯でギブアップ。 ライとママはリビングで眠り始めてしまった。 はあ…まったくもう。 あたしは2人にタオルケットを掛けてあげようと思い、タオルケットを自分の部屋へ取りに行った。 部屋でクローゼットの引き出しをがさごそやっていると… 後ろで、カタンという物音がした。 …? 振り返っても何もない。 あたしはべつに気にも留めず、タオルケットを2枚持って部屋を出ていこうとした。 すると。 「菜乃香。待ちなさい。」 甲高い、かわいらしい声が響いた。 咄嗟に後ろを振り返る。 …!! 金色に輝く長い髪。 その髪に包まれた白い顔。 ブルーに透き通る瞳。 黒いマントと黒いビキニのような服装を身に纏い、自信ありげにたたずむセクシーな美女がいた。
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