気持ち

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「アクアちゃん!!」 「ふふっ、久しぶりね。」 ライの幼なじみ、アクアだった。 び、びっくりしたああ! さっきはルウにも会っちゃったし、今日はいったいなんなの!? 「な、何しに来たの?」 慌てるあたしの顔を見て、アクアはニヤリと微笑んだ。 「うふふ。いい加減、ライを返してもらおうと思ってね。」 え… 「誓いの儀がもうすぐだっていうのに、ライってば、人間界にばっかり来てるんだもの。もういいでしょ?あんたも充分楽しんだはずよ。ライは私のものなの。少し貸してあげてただけ。」 やめて。 ライを「物」みたいに言わないで。 「菜乃香、あんたに1つ忠告しておくわ。」 そう言って、アクアは腰に手を当てた。 その表情は、氷のように冷淡で。 「ライはね、あんたのことなんて、なんとも思ってないわ。」 その言葉は、刃物のようにあたしの心臓を貫いた。 「ライはあんたの血が吸えればどうだっていいのよ。」 背筋が凍りつく。
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