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先輩は優しくて…
かっこいい。
あたしが片思いしていた先輩。
その夏目先輩から、告白された。
こんな幸せなことってない。
嬉しい。
嬉しいはず。
なのに。
どうして…?
なんで悲しい涙が止まらないんだろう?
「な、菜乃香ちゃん?どうして泣いて…」
慌てる先輩。
「先輩、ごめんなさい。」
あたし、バカだ。
やっと気づいた。
ううん、違う。
再認識した。
あたしには…
大好きな人がいるってこと。
側にいてほしい人がいるってこと。
「あ…!菜乃香ちゃん!?どこ行くの!?」
気づいたら、あたしは走り出していたんだ。
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