決意と誓い

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あたしはゴシゴシと目をこすった。 柔らかい光。 確かにブラックスカルが光ってる! でも、どうして? 疑問に思いながらも、もうあたしはブラックスカルに頼るしかない。 あたしは急いで左手からブレスレットを外した。 そして両手でぎゅっと包み込む。 お願い。 ブラックスカル。 あたしの願いを聞いて。 握った両手を、おでこに付ける。 目を閉じる。 ライに、会いたいの。 ライに、会わせてほしい。 会って、ライにどうしても伝えたいことがあるの。 お願い。 ブラックスカル。 あたしを、魔界に連れていって…! その瞬間――… ブラックスカルが、カッとまばゆい光を放った。 強く、真っ白な光。 あまりの眩しさに、あたしは反射的に目をつぶった。 光は一気にあたしの体を包み込んだ。
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