決意と誓い

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次の瞬間、体が宙に浮いた気がした。 足が地面に着いてる感覚がない。 視界は真っ白。 何も見えない。 頭がぐるぐると回った。 落下しているのか上昇しているのかわからないけど、真っ白な空間を、とにかくものすごいスピードで移動していた。 風が正面から頬に当たる。 ポニーテールが激しくなびく。 なんなのこれ!? 何が起こっているの!? あたしは怖くて、目をつぶって耐えることしかできなかった。 と、そのとき――… 突然、視界がひらける。 白い空間から抜け出して、あたしは濃い紫色の空の中に飛び出していた。 空にぽっかりと浮かんだ満月が、あたしを出迎えた。 無数の星も瞬いている。 あ、きれい… そう思った瞬間。 なんと、急激に落下が始まった。 あたしが飛び出した場所。 それは上空。 うそ…でしょ!?
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