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舌を強く吸われて、息ができない。
なんなの…
何が起こっているの…?
うまく思考が働かない。
何度も繰り返されるキスで、目頭が熱くなってきた。
足に力が入らない。
男性は、そんなあたしの腰を抱きかかえるようにして支えていた。
卑猥な水音が辺りに響く。
いやだ。
だけど…
気持ちいい。
見ず知らずの人にこんなことされてるのに、そう思ってしまった自分はどうかしてる。
でも…
もう、だめ、何も考えられない。
すると、次の瞬間、男性は唇を離した。
やっと解放されたかと思うと、今度は首筋に柔らかい感触。
あ…
左の首筋を、ゆっくりと舐められた。
ぞくぞくする。
「どうした?感じてるのか?顔が真っ赤だ。」
…!!
その言葉に、さらに全身が熱くなった。
静かに微笑む、妖しげな表情。
不覚にも、その金色の瞳を美しいと思った。
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