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目を開けると、またいつもの見慣れた白い天井。
見慣れた部屋。
朝か…。
朝。
って、学校は!?
寝坊したと思ったあたしは、布団を跳ねて上半身を勢いよく起こした。
あ、ちょっと待って。
よく考えたら、今日は土曜日だ。学校は休み。
よかった。
一安心。
時計を見ると、針は9時を指していた。
なんだか頭が重い。体もだるい。
私はもう一度、布団へ潜った。
昨日の記憶がない。
昨日、あたし、何してたっけ?
あ、そうだ、昨日夏目先輩に告白したんだ。
そして、床に押し倒されて…
ああ、全部思い出した。
いやだ。あんなこと、思い出したくない。
あたしは布団の中でギュッと目を閉じた。
これって失恋だよね。
もう、夏目先輩と会えないや。委員会のときどうしよう。
あたしは大きなため息をついた。
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