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「うそ!」
こんなの信じられない。
「嘘ではない。俺の名前はライ=ブラスト。魔界の、時期、王になる男だ。」
な…
なに言ってるの?!
「ヴァンパイアは人間の生き血を吸うため、定期的に人間界に降りるのだが……そこで昨日、偶然出会ったのがお前だ。」
絶対に、夢だ。
「俺は、幾度となく人間の血を吸ってここまで生き永らえてきたが…お前のような血に出会ったのは初めてだ。」
ライ=ブラストと名乗るその男性は、不敵な笑みを浮かべながら続けた。
「俺はお前の血が気に入った。」
そう言うと、男の人は近づいてきて、あたしの目の前で立ち止まった。
そして静かに微笑んで。
「お前を、俺の妃に迎える。」
とんでもない一言を言い放ったのでした。
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