金色は危険信号

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べ、別にライが現れるのを、待ってるわけじゃないんだからね。 このまま奴が現れなければ、あたしは平凡な毎日を送ることができるんだから。 うん。 もしかしたら、ライのことは本当に夢だったのかもしれないな。 とさえ思えてくる。 でも、夢だとしたら、あたし、変態?悪趣味? どっちにしろ嫌。 でもさ、あたしのこと妃にするとか言っといてさ、当のあたしは放置ですか? あたし、あんたの所有物じゃないっての。 もう。 ライのことは考えないでよそう。 あたしは平凡で楽しい女子高生活を送るんだから! と、あたしが意気込んでいると、突然みーちゃんがすっとんきょうな声を出した。 「な、菜乃香っ!」 「え?」 みーちゃんの視線の先を見る。 心臓がズキッと痛んだ。 教室の廊下側の窓のところに、夏目先輩が立っていた。
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