金色は危険信号

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「お前のこの髪型。こんなにあからさまに首筋を見せて…。俺を誘っているのだろう?」 な… 「そ、そんなんじゃないもん!」 ライは意地悪く微笑みながら、あたしのポニーテールをくるくると指に絡めて遊んだ。 「お前の首筋から、すごく、甘い匂いがする。」 耳元で囁かれて、ビクッと体が跳ねた。 「もう我慢できない。」 次の瞬間、首筋に痛みが走った。 「っ…!」 ライ… あ… この感覚。 血を吸っているの? 全身が熱い…! 気持ちいい。 「…っ…。お前の血、やはり最高だ。」 ライの熱を帯びた吐息が耳にかかる。 「今度は、どこから吸おうか。」 え… まだ吸うの?! 「どこがいい?言ってみろ。」 「……!」 だから耳元で囁かないでってば。 「そ、そんなの…わからな…」 「じゃあ後ろを向け。」 壁の方を向かせられたあたしは、ライにがっちりと両肩を押さえられた。 そして、うなじのところに温かい感触。 「ひゃわあ!」 「ははは。なんて声を出すんだ。ちょっと舐めただけだ。」 だって、だって、だってえええ! ぞわぞわするんだもん! 「そんな反応されたら、もっとやりたくなる。」 そう言うと、ライはあたしの制 服のシャツのボタンに、後ろから手をかけた。 「ちょっと…!何してるのよ!」 「何って、見ればわかるだろう。シャツを脱がそうとしてる。」 はあ!? 「着たままだと舐めづらい。」 こんの…エロ王子!
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