金色は危険信号

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またキス! 「な、なんで、ライっていつもすぐキスしてくるの!?」 これじゃ、あたしの心臓がもたないじゃない! 焦るあたしを見て、ライは真顔で言い放った。 「したくなったからした。決まっているだろ。」 なっ… 自分勝手! 強引! あたしは恥ずかしくて、顔を布団に半分だけ埋めた。 すると、何かがあたしの頭の上に乗っかった。 ライの手だった。 「それでは、また来る。」 ライは優しくあたしの頭をなでた。 「えっ。ライ…」 もう行っちゃうの? あたしが上半身を起こした時には、もうライの姿はなかった。 月明かりで満たされた部屋。 時計の針の音だけが静かに響く。
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