公認カップル!?

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「ま、まさか、姿現す気じゃないでしょうね?」 「さあ?」 ライは意地悪く微笑んだ。 さあ…って、ちょっと勘弁してよ。 「それでは、またな。楽しみにしているぞ。」 「あっ、ちょっと!待ってよ!」 ライはマントで自分の体を包むと、音もなくその場から消えた。 もう! ほんと自分勝手なんだから! あたしはぷりぷり怒りながら腕時計を見た。 やばっ! 遅刻するー! ライの茶番のおかげで、あたしは学校まで走ることしなってしまった。 ライは文化祭本気で来る気なのかな。 100歩譲って文化祭には来てもいいけど、来るなら姿を消して来てほしい。 あんな目立つヤツが来たら、みんなの注目の的じゃない。 あたし目立つの嫌いなの。 もー! 朝からうきうきしていた気持ちは、いつの間にか不安という2文字に変わった。
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