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「なんだ。吸血されたいのか?」
ち、ちがう…
墓穴を掘ってしまった自分をボコボコに殴りたい。
「吸ってやろうか?」
耳元で囁かれて、反射的に体がはねた。
「それなら、素直に吸って下さいと言えばいいだろう。」
左耳に生暖かいものが侵入してきた。
それがライの舌だと気づいたときには、全身の力が抜けていた。
熱を帯びた吐息と、卑猥な水音があたしを支配する。
「ラ、ライ…やめ…」
「甘いな。この肌の下に流れる血のせいなのか。」
ライはクスクスと乾いた声で笑った。
徐々に全身が熱くなっていく。
学校でこんなことされて、気持ちいいと感じてしまうあたしはどうかしてるのかな。
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