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「あたし1人で行くからいいよ!」
「何を言ってる。早く行くぞ。」
やだよー。
ライってば目立つんだもん。
「なんだ、またさっきみたいに俺に抱かれたいのか?」
ライの目が怪しく光った。
絶対いや!
「それは断固拒否!」
「だったら早く行くぞ。」
もう!
本当に俺様なんだから!
なんであたし、こんなヤツ好きになっちゃったんだろう。
あたしは、仕方なくライと一緒に教室を出た。
ところが、外はとんでもない事態になっていたのです。
あたしはクラスに戻る途中で、慌ててこっちに走ってくるみーちゃんに出会った。
「あっ!菜乃香いたー!ちょっとあんた、大変なことになってるよ!!」
「ど、どうしたの?みーちゃん。」
「ほら、あれ!」
みーちゃんが廊下の窓から、下の中庭を指差した。
中庭には、文化祭特設ステージが用意されている。
そこは色々なイベントが行われる場所だ。
その特設ステージの司会者がマイクで何やら叫んでいた。
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