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あたしはライに抱き上げられていた。
またお姫様だっこ!?
みーちゃんと周りにいた生徒たちが小さく叫んだ。
「つかまっていろ。」
ライは小さく囁くと、窓にその長い足を掛けた。
ま、さ、か。
心の準備なんてできるはずがない。
一瞬だけ見えた青空。
あたしは思いっきり目を閉じた。
なんと、ライはあたしを抱えたまま窓から飛び降りたのです。
ここは、
3階、
きゃあああああああ!!!!
風がほっぺたに当たる。
遠くの方で、みーちゃんが「菜乃香ー!」って叫ぶのが聞こえた。
一瞬の出来事だった。
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