真夏の夜の×××

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「これくらいで許してやるか。」 ライの唇が離れた。 し、死ぬかと思ったああああ。 あたしの呼吸は荒くなっていた。 無意識のうちに息を止めていたらしい。 「ライのばか!エッチ!変態!」 あたしは涙目になりながら叫んだけど。 「なんだ。そのおしゃべりな口、塞がれたいのか?」 って、ライの深紅の瞳が怪しく光って。 「な…なんでもありません。」 あたしは何も言えなくなる。 こんなのずるくない!? もう!悔しいいいい。 悔しそうに黙るあたしの顔を見てライは満足そうな笑顔を浮かべると、ベッドから軽やかに降りた。 ライの黒いシャツはいつもよりもはだけていて、引き締まった胸元がちらりと見えている。 だるそうに立って髪の毛をかき上げる仕草に、思わず見入ってしまった。 「何見てる。」 「べ、べつに!」 ライと目が合って、あたしは慌てて目をそらした。 「変なやつだな」と、またライは笑った。
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