1190人が本棚に入れています
本棚に追加
「このボタン押してー、あのクレーンを操るの。そんで、そこにたーくさんある景品を取るの!」
「菜乃香、お前、説明が雑すぎる。」
うさぎのぬいぐるみかわいい!
あー!あの猫のやつもかわいい!
ライ頑張ってー!
「こんなもの、俺の手にかかれば…」
って、ライは得意げに言ったけど。
アームはするりとぬいぐるみをすり抜けた。
「あははははは!全然だめじゃんライ!」
「なぜだ。」
「今度あたしにやらせて!」
「待て。もう一度俺がやる。菜乃香は黙って見ていろ。」
ライがムキになってる!
超レア!!
だけど、2回目もまったく同じ結果だった。
「壊れてるんじゃないのか?」
そんなわけないでしょ。
「はいはい、もう諦めようね~」
って、あたしが言うと。
「初めからこうすればよかった。」
え?
ライは左手を広げると、その左手で、反対側の右手の指先から肩までをゆっくりと触った。
すると、ライの右腕全体が幽霊みたいに透明になった。
えええええええ!??
最初のコメントを投稿しよう!