真夏の夜の×××

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「このボタン押してー、あのクレーンを操るの。そんで、そこにたーくさんある景品を取るの!」 「菜乃香、お前、説明が雑すぎる。」 うさぎのぬいぐるみかわいい! あー!あの猫のやつもかわいい! ライ頑張ってー! 「こんなもの、俺の手にかかれば…」 って、ライは得意げに言ったけど。 アームはするりとぬいぐるみをすり抜けた。 「あははははは!全然だめじゃんライ!」 「なぜだ。」 「今度あたしにやらせて!」 「待て。もう一度俺がやる。菜乃香は黙って見ていろ。」 ライがムキになってる! 超レア!! だけど、2回目もまったく同じ結果だった。 「壊れてるんじゃないのか?」 そんなわけないでしょ。 「はいはい、もう諦めようね~」 って、あたしが言うと。 「初めからこうすればよかった。」 え? ライは左手を広げると、その左手で、反対側の右手の指先から肩までをゆっくりと触った。 すると、ライの右腕全体が幽霊みたいに透明になった。 えええええええ!??
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