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時間が経つのは早いもので、授業が終わり、あっという間に放課後になった。
委員会の時間だ。
ちょっとドキドキしてきた。
「菜乃香、じゃああたし部活行くね!委員会頑張って。あ、それから朝の話だけど、やっぱり…」
「み、い、ちゃん。もう決めたって言ってるでしょ。」
みーちゃんはあたしの言葉に、やれやれという感じで肩をすくめてみせた。
「何かあったら言いなさいよ。」
みーちゃんはそれだけ言うと、部活に行ってしまった。
みーちゃん、何をそんなに心配してるんだろう。あたしがフラれちゃうこと?
あたしだって、うまくいくとは思ってないよ。フラれる確率の方が高いと思う。
そんなのわかってる。
でも伝えたいんだ。
言いたいことを真っ直ぐに、素直に言える人間に、あたしはなりたい。
どんなに暗い過去をもっていても、どんなに辛い経験をしたとしても、あたしは堂々と生きていきたい。
変わるんだ。
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