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俺は、さっき貰ったメールで、ペンションの電話番号をもう一度確かめる。
そして、『ペンション鷹』へ電話をかけた。
………話中だ。
混んでいるのか?
人気のあるペンションだと彼女も言っていた。もしかしたら、部屋が全て埋まっているかもしれない。
……それはマズイ!
すぐにリダイヤルし、もう一度かけ直す。
トュルルル…トュルルル
よし!今度はかかった!
あとは部屋が空いてるかどうかだ。
ガチャ
「ありがとうございます。こちらはペンション鷹でございます」
渋い声だ。
聞く感じだと、歳は30は越えてるような気がする。
「あの、予約を取りたいのですが、お部屋は空いてるでしょうか?」
相手の答えを待つ。
「はい、少々お待ち下さい。…え~…と…あっ、はい、一人部屋が二部屋ほど空いております」
えっ!一人部屋!
「あの、二人部屋は無いのでしょうか?」
一人部屋では、今回の計画が大きく変わってしまう!
俺は、神に祈り、返事を待った。
すると、
「すいません、先ほど埋まってしまいまして、シングルが二部屋しか空きがないんですよ…」
相手の男は申し訳なさそうに言う。
……どうするか…予定は変わるけど、優香と一緒に行く事には変わりはしないし、他のペンションにしたら、優香はガッカリするだろう。優香の機嫌が悪くなれば、旅行自体無くなるかもしれない。
俺は、少し残念だったが、一人部屋を取る事にした。
「それじゃあ、その空いてる二部屋をお願いします」
「はい。ありがとうございます!それでは、何時になさいますか?それと、彼方のお名前と電話番号もお教え願えますか?」
俺は、大晦日から2泊3日で取り、自分の名前と電話番号を相手に教えて電話を切った。
……クソッ
そう心で思いながら、優香にメールを打つ。
5分ほどで返事が返ってきた。
『残念ね(笑)』
……まぁ、いい。
後は、父さんに話すか。
そう考えたと同時に下から母の声が聞こえた。
「ご飯よ~」
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