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空港までは、電車、タクシーを使い、約2時間ほどかかった。
「移動だけで、かなりの時間を使うね。向こうに着くのは昼過ぎになりそうだ。3時前には着くかな?」
その問いに、
「そうね。まぁ、ゆっくり行きましょうよ☆
別に急ぐ必要はないわ」
俺はてっきり、早くゲレンデで滑りたいんじゃないかと思っていたが、そうでもないらしい。
それどころか、俺と一緒の旅行を純粋に楽しみにしている感じだ。
……好感触かな?
今日の夜には二人で初めての……ムフフ。
ついつい妄想をしていると、隣から視線を感じた。
「何を考えてるの?」
その問いに即答できず、どもってしまった。
「い、いやっ…な…なんでもないよ!」
「ふ~ん。顔がずいぶんニヤケ顔になってたわよ?何か、いやらしい事を考えてたんじゃないの?(笑)」
……そんな顔をしていたのか
俺は話題を変えた。
「荷物少ないけど、何を持ってきたの?」
……話題をそらしたわね?
そんな顔をしている。
「私はあまり荷物を持って歩きたくないから、着替えと、化粧品とお財布くらいよ?
貴之が持ちすぎなのよ」
…そうかな?
俺も当然、着替え、財布は持ってきた。他には、ウォークマンとMDを数種類。それに、何かの為に、懐中電灯と2リットルのペットボトルに、沢山の水を。
ゲレンデといっても、山だ。もしかしたら遭難なんて事もあるかもしれない。用心にこした事はない。
そんな話をしている内に、空港に着く。
そして、飛行機に乗って1時間半。
ようやく、北海道が見えてきた。
優香は隣で、可愛いい寝顔で寝ていた。
優香も早く起きすぎて、少し眠かったようだ。
飛行機に乗ってすぐに眠りについた。
そろそろ着くので、彼女の肩をたたく。
ポンポン、
「優香?そろそろ着くよ?」
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