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「……え…~と。……あ、はい。杉山様ですね?今日から2泊3日でお取りいただいてます。
そうですか。それでは、今からそちらにマイクロバスを向かわせます。15分程お待ち頂けますか?」
…待つのか。いい加減そろそろ疲れてきた。やっぱり荷物を持ちすぎたのかな?
そう思いながらも、
「はい、わかりました。よろしくお願いします」
そう返事をして電話を切って、彼女に、少し待つ事を話す。
「15分くらいね。すぐじゃない。待ちましょうか?」
笑顔で返された。
疲れた感じは、みじんも無い。
15分……いや、20分くらいは待ったか。
ようやく10人乗りくらいのバスが、目の前に着いた。
そして、運転席に座っていた、髭にサングラス姿の人が降りてきて、
「こんにちは!お待たせしました。
乗ってください」
僕達は荷物を抱え、バスに乗り込んだ。
ようやく休めるか……
俺は、そう思った。
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