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今日は、午前中に講義がない。
それでも、何故いつもの時間に大学へ向かうかというと、彼女と朝から会う約束を昨日の飲み会にしていたのである。
いつもの行き慣れた道を歩く。
大学までのいつもの道は、あまり人通りが少ない道を選んでいた。国道から一本隣の住宅街を歩く。
途中、玄関前の掃除をしているおばさんに挨拶をする。
「おはようございます」
「おはよう。今日もいい天気だわね」
おばさんが、返す。
そんな挨拶を繰り返しながら、大学へ向かう。
30分ほど歩き、大学の裏に着く。大学の門は国道沿いに面しているので、一本隣の住宅街を歩くと、大学の裏側に着いてしまうのだ。
俺は、壁つたいに国道側に歩き門へ向かう。その校門に彼女である、優香が立っていた。
「…、あっ、来た。待ってたわょ。
おはよう!」
「早いね。おはよう」
彼女の挨拶に、返す。そして、いつもの何気ない話をしながら大学内に入った。
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