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「で、どこへ行こうか?」
俺は、彼女と一緒ならどこでも良いと思ったので、彼女の意見を聞く事にした。
「あのね…」
そう言うと同時に、彼女は、自慢のエルメスのバッグから、ある雑誌を机にだす。
「私はスキー旅行をしたいの☆」
そして、雑誌をめくり、赤のペンで予め印を付けておいたページを俺に見せた。
「ここのペンションがとても綺麗でね、今は格安なんだって!友達が行ってきたらしいんだけど、料理も美味しくて、とても良い雰囲気だったらしいの。スキー出来れば良いとも思ったんだけど、せっかくだから美味しいものも食べたいし、ここにしない?」
彼女はスキーが大好きで、小さい頃からやっているらしい。一緒に何度か行ったが、かなりの腕前だった。
俺も運動神経は悪い方ではなく、スキーも彼女ほどではないが、そこそこではあった。
…うん。悪くないな。たまには体を動かしたいし、彼女と泊まれるならどこでもいいし。
「うん。わかった。そこにしようか?
それで、いつ行こうか?
もうすぐ、大学も休みになるから、休み中にしようか?」
「……そうね。じゃあ、大晦日から2泊3日くらいにしない?一緒に年を越したいしね☆」
……年越しエッチか……悪くないな。
…おっと、また変な妄想を。
「わかった。今日帰ったら予約してみるよ。空いてればいいんだけどね。それと、お互い帰ったら親に言う事にしよう。黙って行くわけにはいかないからね」
俺が彼女にそう言うと、
「そうね。帰って親の許可を貰うわ。貰えたらメールするね!」
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